その1では犬のマッサージについて簡単に説明しましたが、その2からは、実践的なマッサージの方法を紹介いたします。
まずは、顔のマッサージです。
犬のフェイシャルの場合、顔の筋肉の疲れを取るというよりも、スキンシップやどこを触られても動じないよう慣れされる意味合いが大きいです。お手入れや、健診等で病院に連れて行った時によく診られる、耳•目•口は特に慣れておいてほしい部分です。
マッサージと同時に耳そうじなどのケアも出来ると一石二鳥ですし、ケアをされるのは気持ちいいことと犬が覚えれば、ずいぶんお手入れしてあげやすくなります。
指は筋肉や毛の流れに合わせて、ゆっくりと優しく指を流していきます。
同時に、リンパ節のチェックもしましょう。耳の下のあたりにある、耳下腺リンパと、顎まわりの下顎リンパです。
正しい位置は、そこまできちんとわからなくても大丈夫です。いつも触っている時と違い、コリコリと不自然なしこりはないか、痛がったりしていないかチェックします。少しでも、あれ?と思ったら、獣医さんに相談してみましょう。
次に、肩と首ですが…。四足歩行をする犬は、ひとと違い肩に疲労がたまりにくいといえます。では、どこがこるのかといいますと、首がこるのです。
犬の首には、ひとにはない筋肉がいくつか存在しています。ひととは首の使い方が違うんですね。四足歩行であるが故に、常に頭を持ち上げながら行動する必要がある犬は、首の後ろ側に疲れがたまりやすく、こりへと繋がるようです。
首の後ろと背骨に沿った部分を優しくマッサージしてあげると、犬は気持ちいいと感じるはずです。力も必要ありませんし、揉むにしても片手で足りてしまうので、手間のかかることではありません。
背骨や頭の部分に関しても、骨なので気持ちよさはありませんが、ほとんどの犬が嬉しいと感じる箇所ですので、ぜひ撫でてあげてくださいね。
また、耳の後ろあたりにはリンパ節がありますので、しこりなどがないかチェックもしつつ、リンパを優しく流してあげましょう。
次回は、背中•お尻•胸のマッサージの方法を紹介いたします。