精油の香りにおいて、よく「フローラル系」というような表現が用いられますよね。

精油のブレンドの際にも基本となる、香りのグループ分けです。

では、他にはどのような香りの系統があり、それはどのようなものなのでしょうか?
【フローラル系】
お花の持つ、華やかで優しく、エレガントな印象を持つ香りです。お馴染みのローズやジャスミンがこれに当たります。
ここにウッディ系であるサンダルウッドなどを加える事で、深みのある香りへと変わってゆきます。
ひとつの花の香りを強調したものをシングルフローラルと呼び、複数のお花の香りが際立つものをブーケ(花束)と呼びます。
【ウッディ系】
サンダルウッド、パチュリー、シダーウッド、ヒノキ、サイプレスなど、土や森林のイメージさせる香りです。
深く落ち着きのある香りが多いですが、あまり土臭さを感じるものは苦手という方は少なくありません。
【ハーバル系】
ラベンダーやクラリセージ、バジルなどのハーブ系の香りです。ローズマリーもこちらに入ります。
リンナロール、ピネン、カンファーなどの成分が多い精油は、スッキリとしつつ安らぎを与えてくれる、このハーバル系になります。
【シプレー系】
地中海のキプロス島の名に由来する、古典的な調香です。
爽やかさや渋さを併せ持つ香りで、原始林を彷彿とさせるような、甘さを抑えた落ち着きのある香り。
オレンジなどの柑橘系とお花の香りにシダーウッドやサイプレスなどを加える事で、シプレー系の香りになります。
【オリエンタル系】
エキゾチックな印象を与える香りです。
むせ返るような重い甘さと深さを感じさせてくれます。
花の香に、フランキンセンスやベンゾインなどの樹脂、サンダルウッドなどを加えることでこの香りに。
とても濃厚な良い香りですが、重さの強い香りであるため、落ち込んでいるときなどにはオススメできない香りです。
【シトラス系】
オレンジやベルガモットなどをメインにした、ナチュラルな柑橘系の香りです。
爽やかで活動的な印象を持ち、男性にも女性にも好かれる香りですね。
この香りにウッディ系やフローラル系の香りを加えると、落ち着いた大人っぽさも感じられる香りへと変化します。
【スウィート系】
バニラエッセンスのように甘い印象を与えてくれる香りです。スイートオレンジ、マンダリン、バニラなどを加えるとより素敵な香りに。
個人的には、気分によっては全く受け付けない時もありますが好きな香りです。
【スパイス系】
シナモン、クローブ、ブラックペッパー、コリアンダーなどのスパイシーさのある刺激的な香りです。
他の香りのグループと合わせても馴染がよく、独特の香りへと変化します。
お花や樹脂の香りと合わせると、オリエンタル系の印象も持ち合わせるようになります。
香りは、大きく分けてこの8つのグループに分けられるのですね。
ちなみに、香りには強さ弱さといった強弱があります。強い香りが全面に押し出てしまうこともありますので、ご自身でブレンドされる際には、ちょっと気をつけてくださいね。
手作りでアロママッサージオイルを作る際、セラピストはこのようなことをベースに考えてブレンドしているのですね。
香りのブレンドには、季節や時間帯も関わってくるものです。繊細な香りを扱う際には、ご注意を。