値段が安いからといって、マッサージは満足につながらないと思うんです。
あくまでも個人的な意見としてのコラムでございます。
最近のマッサージ業界というのは「理髪店業界」に近いものがあるんだとつくづく感じております。
街にあるサロンの看板を見ると「60分2,980円」という看板が沢山あることにお気づきになりませんか?
最近はめっきり、マッサージにも低価格化がすすんで来ています。
これはまるで「1,000円カット」が流行したのと同じような形なのではないかなと思っています。
1,000円カットで働いている方を見ますと老若男女問わず、様々な方が接客をしています。
この方々は、いったいどこの方なのか、というお話を先日ある方から伺ったのですが
彼らは「昔、理髪店や美容院を経営していた方」が多いのだということなんですね。
以前、理髪店を経営されていたのに、客足が何らかの原因で遠のいて、働くことができなくなりお店をたたんでしまった。
しかしお金を稼ぐためにどこかで働かなくてはいけない、そういった時に目に入ったのが「1,000円カットの店」だと言うわけですね。
激安店は回転させませんと店舗が運営できませんから、たくさんの方々のカットを、スピーディーにやるということになります。
私も良く1,000円カットをしてもらうのですが、カットしてもらうひとによって全然違う髪型にされてしまうんですよね(笑)
スピード重視ですから、あまり細かいことにこだわらない。
お子様、老人、そして私のようなおじさんがターゲットになっているのでしょう。
若い女性が1000円カットを利用しているのは私は見たことがありません。
若い女性のニーズには、マッチしないのでしょう。
マッサージというのも同様かなと思います。
理髪店や美容室業界と同様に「ひと」がキーになっている業界。
サービスの室は低いけれどある一定のレベルさえあればいいや、とかんがえる人もいれば
あの人に、質の高いサービスを提供してもらいたい、価格は気にしない、とかんがえる人もいる。
今2,980円マッサージは全盛期で、多くの業者が参入をかけていますが、
現在のニーズの多様化に対しては一部しか満たしていないとぼくは考えています。
マッサージというのは手の相性、というのがとても大切な分野だと思っています。
同じ手技でも人によって、痛いと感じたり、くすぐったいと感じたり、気持ちいいと感じたり。
それほど違うものだと思っています。
確かに沢山利用することはできるかもしれませんが、相性が良くなければ、リラクゼーションとはいえませんし、
ましてや2980円のマッサージは治療行為は行えません。
難しいところではないでしょうか。
最近「個室の理髪店」が少し流行しているようですね。
より「プレミアムなサービス」を提供するすこし尖ったお店のようです。
マッサージの業界も、いずれはそういった尖ったサービスと、激安店とに分かれていくのではないかなと予測をしています。
お客様はますます探しづらくなってしまうかもしれませんね(汗)
当店もがんばっていければと思います。