札幌は先日、桜の花が満開を迎え、すっかり春ですね。梅やこぶしも一気に咲き、どのおうちの庭先にも、綺麗な色のお花がたくさん並んでいます。お散歩していると、気持ち良さそうに歩く犬とよくすれ違います。
さて、前回に続き、犬の背中,お尻,胸のマッサージの方法を紹介していきますね。
以前、犬には肩こりというものがないようであるという紹介をしましたが、なんと、腰もこりにくいそうです。理由は肩と同じく、四足歩行だからです。私たち人間のように、二足歩行による特有の筋肉疲労がないのですね。羨ましい限りです…。
では、どこがこるのかといいますと…。広背筋という前脚の推進力を生み出す筋肉がこりやすいと言えます。部分的には、腰というより、脚の付け根から背中にかけてになります。
前脚の付け根と背骨に沿っている部分を中心に、軽く揉んだり撫でたりしてあげましょう。気持ちよくなっているところで、ついでにブラッシングも済ませてしまうと、一石二鳥ですよ。
お尻に関しても、犬は人間と違い、臀部から腿の筋肉をよく使い疲労します。最大の違いは、犬はいつもつま先立ちをしている状態であるということです。後脚は「く」の字型になっていますが、突き出ている部分が踵になります。
お尻から太腿にかけてが、マッサージをしてあげる部分です。背中と同じように、軽く揉んだり撫でたりしてあげてください。尻尾や後ろ足は苦手な犬が多いので、注意しましょう。
脚の付け根のおなか側や「く」の字の少し上あたりにはリンパがありますので、こちらも流してあげると同時に、しこりなどがないかチェックしてくださいね。痛がったりするようであれば、念のため病院へ。
さて、最後に胸です。信頼関係のあるリーダーとして認められていない場合、犬は腹部を見せたり触られるのを嫌がります。もし触らせてくれないようであれば、無理にマッサージしようとせず、躾からしてあげてください。
四足歩行の影響で、胸や腹部もひとより犬の方が疲労がたまりやすいです。胸全体にわたり疲労が蓄積しやすく、犬が信頼している相手に触ってほしいと思う部分もこの胸部です。揉むというよりは、ほんの少しだけ力を加えて撫でるようにしてあげましょう。
気持ちいい部分や方法は、犬によってそれぞれです。マッサージの仕方がよくわからなくても、飼い主さんに優しく撫でてもらうだけで、犬は嬉しいものです。しっかりとスキンシップを図り、信頼関係を築きたいですね。