個人的な意見ではありますが、タイトルのように、本当に思います。

「強揉みブーム」は早く終わっていただきたい。

最近お疲れの方が増えているようで、お電話をいただく方の中に「強くもめる人がいい」ということを仰るお客様がいます。

女性ですから、力には限界がありますし、男性に比べますと当然力は弱いわけですが、マッサージの施術をしっかり研修している女性であれば、ある程度までコリをほぐすことが必ずできます。

マッサージというのは強く揉むことだけが全てではありません。

強くもまれることで、即効性のあるコリほぐしというものをご希望される方は、結構な誤解をされているのでご注意下さいませ。

そもそも、無理をして仕事をしているような方は一日、1回の施術でなんとか治してしまおうという欲があるように思います。これが大きな誤解ですね。そもそも1回では到底コリなどほぐれないですよ、というような状態のお客様が多いようでございます。

強くもむと効果は確かにありますし、自分自身もしっかり揉まれたんだから効果があったはずだ、というような気持ちにさせてくれます。でも翌日にコリ返しが来たり、体調に変化が現れたりといいことはあまりありません。

強揉みブームと勝手に名づけましたが、こういった誤解に基づくブームは早く終わっていただきたいですね。

マッサージは「繰り返し」がとてもだいじなのです

繰り返し、というのがとてもだいじだったりするんですね。同じ箇所を繰り返し、じっくりと和らげていく。力任せではなく、手当て、ともいいますが、手をあてるだけであたたまったカラダが血流を促進されて「気持ちいい」という感覚になりまして「コリがほぐれた」という場合もございます。

1回1回のストロークは「弱い力」でも大丈夫なんです。

それを繰り返し行う、というのがとてもだいじ。

マッサージセラピストも、一箇所を集中的に施術するということになります。根気がいる作業になりますので、実は嫌がる人もいるのが現実です。

売れているセラピストは「手技」が豊富

道内で様々な店舗を運営しておりますと、売れているセラピストの女性、つまりリピート率が高い女性というのは実は「力が強い」女性ではないんですね。

これがやっぱり不思議なところ。

そしてまた、アイドルのような美人でもない(すみません)。そりゃ、モデルさんのような女性は、当店には一人もいません(なんて言いますとセラピストの皆さんから非難轟々いただくかもしれませんが)。

売れているセラピスト、つまりリピートするお客様が多く、出勤をするとすぐに予約が埋まってしまう女性に共通するのは「手技」が豊富であるということなんです。

力の強さや接客という部分ももちろんあるのでしょうが、これが不思議なところでございます。

当店のセラピストに「一部だけのマッサージ」というのをやってもらうことがあります。足裏だけ、肩だけ、というような感じです。

上手だなぁ、と思うセラピストが行うマッサージは、とても手技が豊富で飽きさせないんですね。

時に指を使ってみたり、肘を使ってみたり、ストレッチをしてみたり。カラダの一部をマッサージしてもらっているのですが、受けているほうの満足度という点で格段に違うんですね。コレはアロママッサージだろうが、指圧のマッサージだろうが同じです。

指圧とアロマを混在させるともっとバリエーション豊かなマッサージを経験することができますね。

なるほど、手技の豊富さというのはとってもだいじなのだな、と思いました。